超基礎編-8)、鉄不足患者のほとんどは、「貧血を伴わない鉄不足」
赤血球(RBC)、ヘモグロビン(Hgb)が基準値以下に低下するのが貧血。
貧血になると全身の細胞に酸素を十分運べなくなるので体調不良となる。
これは誰でも知っている。
鉄不足はフェリチン低下。
フェリチンが50以下になると、電子伝達系機能低下を生じATP不足になる。
この低フェリチンを呈している人のほとんどが、「貧血を伴わない鉄不足」。
巷では、”隠れ貧血”、”潜在性鉄欠乏性貧血”、などとも言われる。
つまり、RBC,Hgbは正常な人がほとんど。
当院の患者では、95%以上が「貧血を伴わない鉄不足」。
フェリチン10~50では、貧血は全く見られない。
フェリチン10未満の人の中で、一部の人に貧血が見られる。
しかし、フェリチン4以下でも貧血のない人がとても多い。
女性患者は全員初診時にフェリチンを測るべきだよね。
”隠れ貧血”、”潜在性鉄欠乏性貧血”、などという言葉も不適切。
貧血の有無は関係なく、鉄不足があればATP不足になるのですから。
トリファラスキーの世界
0コメント