(超基礎編-13)、糖質制限をしている男性のフェリチンは300~400前後、女性がフェリチン100になるとーーー
鉄過剰症の診断はフェリチン500以上。
普通に糖質を食べている男性のフェリチンは100~300。
数年間糖質制限(高タンパク/低糖質食)を継続している男性のフェリチンは300~400前後。
自分の場合、糖質制限を始めた5年前はフェリチン180、現在は408。
(もちろん鉄剤は飲んでいない)
まわりの糖質制限をしている男性も300~400前後の人が多い。
しかし、これ以上は増えることはないはず。
生体には、鉄の貯蔵量に応じて「鉄の吸収を調整する機能」があるので、鉄が十分にあれば吸収しなくなる。
鉄剤の経口投与を続けても、フェリチン500以上にはならず、簡単には鉄過剰症にはならない。
溝口先生のブログにも同じ事が書いてあった。
以前はフェリチン70と男性にしては低値だったのでヘム鉄服用を開始した。
フェリチンが十分増えると、便が真っ黒になり、鉄を吸収しなくなったそうだ。
経口からの摂取は、必要な量だけタンパク質と結合して吸収されるので安全。
一方、フェジン静注はタンパク質と結合していない鉄イオンなので、非常に毒性が高い。
鉄イオンがフェントン反応を生じて、猛毒のヒドロキシラジカルを発生させる。
頻回のフェジン静注は寿命を縮める行為。
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低フェリチンの女性に鉄剤を継続して、フェリチンが100程度になると別人のように元気になる。
体の動き、顔色、表情、喋り方、頭の回転、全てが劇的に改善する。
つまり、「俊敏で、しなやかになる」。
(15~50歳女性ではフェリチン100で鉄剤は毎日から隔日投与に減らして継続)
不安が強くて、自信がなくて、「性格」だと諦めていたものが、実は「鉄不足の症状」だったという人がとても多い。
まあ、10も20年も鉄不足が続いていれば、「鉄不足の症状」だとは気付かずに、「性格」だと思ってしまうのも仕方がない。
ここまで劇的に改善すると、本人も鉄を飲んで元気になったこを自覚するので、鉄剤は継続したいという人がとても多い。
ある本に女性のフェリチンは40~60程度が良いと書いてあっても、これはウソだとすぐに分かってしまう。
(ちなみオーソモレキュラーの本には、フェリチン100以下は鉄不足と書いてある)
書いてあることだけで判断する人は、ちゃんと患者を観察しているのか?と尋ねたくなる。
文献、講演会などで聞いた話は全く信用できない。
自分の目で確認したことだけが信用できる。
治療者の観察能力が正しければ、目の前の患者が示している変化のみが真実。
トリファラスキーの世界
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